自動車保険の一括見積もり|デメリット5つと月2000円下がった話

見積書と電卓。自動車保険の見積もりを比較するイメージ 自動車保険

こんにちは。中古車の買取と販売の店で営業をしている、シャカツです。この仕事も4年目になりました。

納車のときには必ず保険の話をします。そこで毎月のように聞かれるのが、これです。

「一括見積もりって、電話がすごいって聞くんですけど、本当ですか?」

先に、私自身の結果から書きます。自分の車の保険を一括見積もりで見直したところ、保険料が月およそ2,000円下がりました。年間にすると2万円台です。そして、心配していた営業電話は一度もかかってきませんでした。結果はすべて、登録したメールアドレスに届きました。

ただし、デメリットがないわけではありません。ネットで言われていることの半分は本当です。

この記事では、一括見積もりで実際に何が起きるのかを先に全部出します。そのうえで、私が使ってどうだったか、使う価値がある人と、使わないほうがいい人をはっきり分けます。

デメリット① 連絡が増える。これは避けられません

いちばん多い不安がこれです。そして正直に言うと、連絡そのものは避けられません。

一括見積もりは、あなたの条件を複数の保険会社に渡して、それぞれに保険料を計算してもらう仕組みです。見積もり結果はメールで届き、そのあとキャンペーンの案内やハガキも届きます。仕組み上、当然そうなります。

問題は電話です。ここは口コミがきれいに割れています。「何度もかかってきた」という人もいれば、「一切なかった」という人もいる。私自身は後者でしたが、お客様から聞く話は両方あります。

どちらに転ぶかは見積もりを出した保険会社によります。ダイレクト型はメール中心のところが多く、電話の頻度は会社ごとにばらつきがあります。

ですから、対策は一つだけです。電話は来る前提で構えておくこと。入力フォームに連絡希望の時間帯を書く欄があれば必ず埋める。仕事中にかかってきて出られない、というのがいちばんストレスになります。

デメリット② 「最大20社」でも、20社から届くわけではありません

これは期待とのギャップで、がっかりする人が多いところです。

「最大20社」と書いてあっても、実際に見積もりが届くのは数社ということがあります。4社しか来なかった、という声も見かけます。

これは誇大広告ではなく、各社が引き受けられる条件が違うからです。車種、年式、運転者の年齢、等級、地域。どれか一つでも自社の条件に合わなければ、その会社は見積もりを出しません。

営業の立場から言うと、これはむしろ健全です。「自分の条件で引き受けてくれる会社が出そろう」のが一括見積もりの本当の役割で、社数そのものに意味はありません。3社でも、その3社が今の保険料より安ければ目的は達成しています。

デメリット③ 条件をそろえないと、ただの数字比べになります

ここが一番のデメリットです。そして、いちばん見落とされます。

届いた見積もりの金額だけを並べて「これが一番安い」と決めてしまう。これをやると、事故を起こしたときに初めて中身が違ったことに気づきます。

安い見積もりは、たいてい何かが削られています。対物賠償の上限、人身傷害の金額、車両保険の有無、免責金額。このあたりが違えば、保険料は当然変わります。

比べる前に、最低でも次の4つは今の契約とそろえてください。

そろえる項目 確認するポイント
対人・対物賠償 両方とも「無制限」になっているか
人身傷害 補償金額が今の契約と同じか
車両保険 付ける/付けない、免責金額はいくらか
特約 弁護士費用やロードサービスが含まれるか

ここをそろえたうえで金額に差が出たなら、それは本物の差です。そろえずに出た差は、ただの補償の削り合いです。

デメリット④ 満期が近くないと使えません

意外と知られていませんが、一括見積もりでは現在の契約の満期日を入力します。

つまり、思い立ったその日にいつでも使えるわけではありません。一般的には満期の数か月前からが対象になります。

逆に言えば、更新のハガキが届いたときが動きどきです。あのハガキは「前年と同じ条件で継続します」という前提で送られてきます。何もしなければ、そのまま自動更新されます。

デメリット⑤ 入力が地味に面倒です

5分で終わると書かれていることが多いですが、それは手元に書類がそろっている場合の話です。

必要になるのは、この2つです。

  • 車検証:登録番号、車台番号、型式、初度登録年月
  • 今の保険証券:等級、事故有係数適用期間、現在の補償内容

この2枚を先に用意してから始めてください。探すところから始めると、途中で嫌になって離脱します。実際、私のお客様でも「途中でやめた」という方はだいたいこのパターンです。

私が実際に使って、どうだったか

デメリットを5つ並べたので、次は私自身の結果です。保険を扱う側にいる人間ですが、自分の車の保険は一度きちんと比べてみようと思って使いました。

項目 結果
保険料の変化 月およそ2,000円ダウン(年間で2万円台)
営業電話 一度もなし。結果はすべて登録したメールに届いた
かかった手間 店舗に行く必要も、電話で問い合わせる必要もなかった
予想外だったこと 保険の中身を自分で見直すきっかけになった

金額の話をすると、月2,000円はそのまま毎月続く差です。1年で2万円台、3年乗れば6万円を超えます。しかも一度切り替えれば、翌年からは何もしなくてもその金額で継続します。

ただ、正直にお伝えすると誰でもこれだけ下がるわけではありません。私はしばらく同じ条件で継続していたので、そのぶん下げしろが残っていたということです。毎年きちんと見直している方なら、差は出ないかもしれません。

そして、自分でも意外だったのが最後の項目です。見積もりを取るために今の証券を読み返したことで、「この特約、いる?」「年齢条件、今のままでいいのか?」と考える時間ができました。金額が下がったこと以上に、この確認ができたのが大きかったと思っています。

店舗に出向く必要も、電話で順番待ちする必要もありませんでした。移動と待ち時間がまるごと消えたのは、想像以上に大きかったです。

使う価値があるのは、こういう人です

私の結果はあくまで一例ですが、次のどれかに当てはまるなら、一度は比べる価値があります。

  • 3年以上、同じ条件で継続している
  • 子どもが独立したのに「家族限定・21歳以上補償」のまま
  • 車が古くなってきて、車両保険を外すか迷っている
  • 無事故で等級が上がったのに、保険料が下がった実感がない

特に2つ目は本当に多いです。運転する人の範囲や年齢条件は、こちらから申し出ないと変わりません。等級のように自動では反映されないので、何年も余分に払っている方がいます。逆に事故を起こして等級が下がった場合は、見積もりを比較しても保険料が思ったより下がらないことがあります。等級が下がる仕組みと戻るまでの年数は自動車保険の等級とは?事故で下がると何年戻らないのかで解説しています。

私が下がったのも、結局のところ「長く放置していたから」です。放置期間が長い人ほど、下げしろは大きく残っています。

正直に言うと、使わないほうがいい人もいます

ここは売る側の立場でも正直に書きます。次に当てはまる方は、無理に使う必要はありません。

① 満期まで半年以上ある人
時期が来ないと精度の高い見積もりが出ません。今やっても、結局あとでもう一度やることになります。更新のハガキが届いてからで十分です。

② 補償内容を自分で判断する気がない人
一括見積もりは「安い会社を探す道具」です。中身を見ずに一番安いものを選ぶと、事故のときに困るのは自分です。それなら今のままのほうが安全です。

③ 代理店の担当者に事故対応まで任せたい人
事故のときに担当者の顔が浮かぶ、という安心感には値段以上の価値があります。保険料の差額より、そこを重視する方は結構いらっしゃいます。私も、この理由で今のままを勧めるお客様はいます。

申し込みから結果が出るまでの流れ

何が起きるか分からないのがいちばん不安だと思うので、実際の流れを書いておきます。

ステップ やること 目安
1. 準備 車検証と今の保険証券を手元に置く 5分
2. 入力 車の情報と、今と同じ補償内容を入力する 5〜10分
3. 受け取り 各社の見積もりがメールで届くのを待つ 当日〜数日
4. 比較・契約 補償をそろえて比べ、決めた1社で手続き 30分ほど

ここで大事なのは、入力した時点では何も決まっていないということです。見積もりを受け取って、比べて、納得できなければ今の契約を続ければいいだけです。

損をしないための3つのコツ

1. 車検証と保険証券を手元に置いてから始める
これだけで入力時間が半分になります。

2. まず「今と同じ条件」で入力する
補償を変えるのは、比較が終わってからです。最初から変えると、何と比べているのか分からなくなります。

3. 連絡希望の時間帯を必ず書く
電話が来る前提で、自分の都合のいい時間を指定しておく。これだけでストレスはかなり減ります。

まとめ

一括見積もりのデメリットを、もう一度並べます。

  • メールやハガキは届く。電話は会社によるので、来る前提で構える
  • 「最大20社」でも、条件に合う会社しか見積もりを出さない
  • 補償内容をそろえずに金額だけ比べると意味がない
  • 満期が近くないと使えない
  • 車検証と保険証券がないと、入力が進まない

そのうえで、私の結果はこうでした。

  • 月およそ2,000円、年間で2万円台のダウン
  • 営業電話はゼロ。結果はすべてメール
  • 店舗に行く時間も、電話で待つ時間も使わずに済んだ
  • 保険の中身を見直すきっかけになった

デメリットは、知ったうえで使えばほとんど無力化できます。逆にいちばん損なのは、内容を確かめないまま毎年自動更新を続けることです。私はそれを何年かやってしまいました。

次の更新のハガキが届いたら、その日のうちに車検証と保険証券を出してみてください。作業は15分ほどです。それで年間2万円が浮く可能性があるなら、時給としては悪くないと思います。

▼ 保険の中身そのものを見直したい方は、こちらもどうぞ。

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  • この記事を書いた人

    シャカツ(中古車の買取・販売店で営業・4年目)

    中古車の買取と販売を専門にする店で、査定、買取の交渉、販売、見積もり、納車、保険の案内まで担当しています。毎日のように実車を査定し、車を手放す場面と選ぶ場面の両方に立ち会っています。「知らなかっただけで損をする人」を何度も見てきたことが、このブログを始めた理由です。売る側・買う側どちらの本音も含めて、断定できないことは断定せずに書いています。

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