車検で落ちやすい項目と、事前にできるセルフチェック7つ

車検の点検作業 メンテナンス・トラブル対処

こんにちは。現役で車の営業をしている者です。車検の見積もりをお出しすると、必ずこう言われます。

「思ったより高いですね……何とかなりませんか?」

実は、車検の費用が膨らむ原因の多くは「当日になって初めて見つかる不具合」です。事前に自分でチェックしておけば、慌てて高い部品を入れずに済むケースが結構あります。

この記事では、車検で指摘されやすい項目と、家でできるセルフチェックを紹介します。

車検で指摘されやすい項目ワースト5

車検の点検作業

現場で「これ、交換が必要ですね」となりやすいものを、頻度の高い順にまとめました。

項目 なぜ引っかかるか 自分で確認できる?
球切れ(ランプ類) 1つでも切れていると不合格 ◎ 簡単にできる
タイヤの溝不足 残り1.6mm未満は不合格 ◎ スリップサインを見る
ワイパーの拭き取り不良 視界が確保できないと判断される ◎ 動かせば分かる
ヘッドライトの光軸・光量 基準を外れると不合格 △ 明るさの変化なら気づける
ブレーキパッドの残量 摩耗が進むと交換が必要 △ 音や踏み心地で察知

上位3つは、いずれも自分で確認でき、部品も安いのが特徴です。ここを事前に潰しておくだけで、見積もりの印象がかなり変わります。

意外と見落とされがちなのがフロントガラスのひび割れです。飛び石でできた小さな傷でも、運転席側の視界に大きくかかっていると車検に通らないことがあります。車のガラスの飛び石は放置NG?車検不合格と修理費用高騰の理由で、放置するとどうなるかをまとめています。

1人でもできるライトのチェック方法

車のヘッドライト

球切れは1つでもアウトです。しかも、自分では気づきにくいのが厄介なところ。

特に見落としやすいのがこの3つです。

  • ブレーキランプ(自分では見えない)
  • ナンバー灯(ナンバープレートを照らす小さなライト)
  • バックランプ

1人で確認するコツ

ブレーキランプは、壁やシャッターの前でバックして停め、ブレーキを踏んで映り込みを見ると分かります。夜やガレージ内なら、赤い光が壁に映るのではっきり確認できます。

バックランプも同じ方法で確認可能です。ナンバー灯は、夜に車を降りて後ろから見るだけでOKです。

💡 営業マンのひとことメモ
ヘッドライトは、球切れしていなくても「レンズの黄ばみ・くもり」で光量が足りず不合格になることがあります。年式の古い車で意外と多いパターンです。市販のヘッドライトクリーナーで磨けば改善することもあるので、車検前に一度きれいにしておくと安心です。

意外と多い「後付け品」での不合格

ワイパーブレード

自分で付けたパーツが原因で引っかかるケースも少なくありません。

🧑
ネットで買ったLEDに替えただけなんですが、ダメなんですか?
👔
「車検対応」と明記された製品でないと、光の色や配光が基準から外れることがあるんです。

チェックしておきたい後付け品はこちらです。

  • 社外LEDバルブ:色温度が高すぎる(青白すぎる)と不合格。「車検対応」表記を確認
  • ドライブレコーダーの位置:フロントガラスの上部から一定範囲内に収める必要があります
  • フロントガラスのフィルム・ステッカー:前面ガラスは可視光線透過率70%以上が必要
  • マフラー:社外品は音量や構造の基準があります
  • ホイールのはみ出し:タイヤがフェンダーから出ていると不合格
⚠️ ここに注意
心配な後付け品がある場合、車検前に純正へ戻せる状態にしておくのが確実です。当日「これは通りません」と言われてから外すと、預かり期間が延びたり工賃が追加になったりします。純正部品は捨てずに保管しておいてください。

マフラー・車高・窓ガラスなど、後付けパーツが車検に通らなくなる基準(保安基準)について詳しく知りたい方は車検に通らないパーツ一覧|保安基準の早見表で代表例を一覧表にまとめています。

事前に直しておくと安くなる理由

「どうせ車検で見てもらうから、そのまま出せばいい」と考える方も多いのですが、事前に自分で対応したほうが安く済むことが多いです。理由は3つあります。

  • 部品を自分で選べる:現場では在庫のある部品を使うため、選択肢が限られます
  • 工賃がかからない:電球やワイパーゴムは自分で交換できるものも多いです
  • 見積もりが膨らまない:追加項目が減れば、当日の判断に迫られることもありません

特に電球とワイパーゴムは、部品代だけなら数百円〜数千円です。ここを事前に済ませておくのが、いちばん確実な節約になります。

車検前チェックリスト

予約の1〜2週間前に、この順番で確認してみてください。

確認するもの やり方
前後のランプ類 壁の前で点灯・ブレーキ・バック・ウインカーを順に確認
ナンバー灯 夜に後ろへ回って点灯を目視
タイヤの溝 スリップサインが出ていないか4本すべて確認
ワイパー 水をかけて動かし、スジが残らないか確認
ウォッシャー液 出るか、量は足りているか
警告灯 エンジン始動後も消えないランプがないか
後付け品 車検対応品か、純正に戻せるか
💡 営業マンのひとことメモ
メーターの警告灯が点きっぱなしの場合は、事前に相談してください。エンジンチェックランプなどが点灯していると、車検に通らないだけでなく、原因調査に時間がかかります。当日持ち込んでから発覚すると、代車の手配なども慌ただしくなります。

バッテリーは車検の必須項目ではありませんが、弱っていると交換を勧められます。事前にバッテリー交換費用の相場と工賃を知っておくと、その場で即決を迫られても落ち着いて判断できます。

ワイパーの拭きムラも車検で指摘されやすい項目のひとつです。自分で替えられる部分なので、ワイパーの交換時期と選び方を確認して、事前に済ませておくと余計な費用を抑えられます。

灯火類の球切れは、車検で最も指摘されやすい項目のひとつです。ヘッドライトの球切れの見分け方とDIY交換の手順を知っておくと、その場で追加費用を提示されずに済みます。

車検そのものの費用を下げたいなら、内訳を知っておくと交渉の余地が見えます。車検費用の内訳と安くする方法。どこを比較すれば下がるのかで項目ごとに分解しています。軽自動車と普通車で法定費用がどれくらい違うかは車検費用は軽自動車と普通車でいくら違う?車種区分別の早見表にまとめています。セルフチェックが終わったら、見積もりに必要な書類といつから相談できるかは車検の見積もりに必要なものは?いつから受けられるか解説で確認してください。

まとめ

  • 指摘されやすいのは球切れ・タイヤの溝・ワイパー。どれも自分で確認できる
  • ブレーキランプは壁の映り込みで1人でも確認可能
  • 後付けのLEDやドラレコの位置で引っかかることも。「車検対応」表記の確認を
  • 電球やワイパーは事前交換のほうが安い。当日追加は工賃も乗る
  • 警告灯が点いている場合は、必ず事前に相談を

車検は「見てもらう場」ではなく「合格を確認する場」です。事前の10分で、数万円変わることもありますよ。

この記事を書いた人

シャカツ(中古車の買取・販売店で営業・4年目)

中古車の買取と販売を専門にする店で、査定、買取の交渉、販売、見積もり、納車、保険の案内まで担当しています。毎日のように実車を査定し、車を手放す場面と選ぶ場面の両方に立ち会っています。「知らなかっただけで損をする人」を何度も見てきたことが、このブログを始めた理由です。売る側・買う側どちらの本音も含めて、断定できないことは断定せずに書いています。

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